私が家を建てる時は、今流行のオシャレさを追求するか老後まで考えてバリアフリーにするか家族ともかなり時間をかけて話し合いました。
田舎の住宅街のため、三角屋根の昭和な住宅も多く浮いてしまうのも嫌で。かといって、家を建てるならという理想もあったためかなり葛藤しました。
内装も、デッドスペースをうまく活用しオシャレな空間が理想ではありますが、若い今のうちならともかく高齢になって住みにくかったら辛い部分でもあり…たくさんのモデルハウスを参考にしても迷うばかりでした。
悩みに悩んだ結果は、間を取るという作戦で解決しました。デザイン住宅で住みやすい家づくりを目指しました。。
バリアフリーでオシャレな家をコンセプトに話を進め、担当のデザイナーの方に意見を頂き内装は老後の負担にならない設計で、壁紙や収納などの色や材質で少し遊びを取り入れることにしました。
最初は高さを有効につかったデザイン案があったのですが、車いすも通れるように設計してもらうことでとても広々とした空間をつくることが出来ました。
我が家には足の弱くなってきた祖母が居るので、「おばあちゃんに優しい家にするにはどうしたらいいか」をみんなで考えると、結果として優しく温かい間取りを完成出来たように思います。
外観も、周りに馴染む色だけどよくみると質感がオシャレというお気に入りのモノになりました。
最近ではコンクリートの打ちっぱなしなど、クールでオシャレなデザインもたくさんあります。どれも魅力的で惹かれることと思いますが、実際に何十年と暮らしていくことを考えるとやはり温かみのある家というのは大切な事だと思います。
たとえ一緒に住む予定がなくても、遊びに来るご年配のかたも安らげるような空間を考えることで気持ちも大らかに優しくなるような気がしました。
家は道具ではなく、家族の入れ物であり生活していく場所です。長くお付き合いするという事や先の未来を想像しながら打ち合わせを進めることで、自分たちにとってどんな家族になりたいかという大きな目標まで示してくれるのではないでしょうか。
たくさん悩みましたが、私はとても楽しく、納得のいく家にすることができました。