私の実家は一戸建ての注文住宅です。自分がまだ小学生だったころ、両親と妹、4人で話し合って決めた理想の家です。ここでは、注文住宅でよかった点について実体験をもとにお話しします。
我が家では、最初はモデルハウスの購入と注文住宅の間で揺れていました。何件かモデルハウスを訪問しては、あそこの家のどこがいいか、こんなところはいやだなどと話し合いました。特に母の希望が強く、キッチンは広く、窓は大きく明るく、カウンターキッチンがあって・・・などなど、見れば見るほどに条件に合う家は見つかりません。担当してくれた営業さんの勧めもあって、注文住宅でこだわりの家を建てることに決めたのです。
決めてからは楽しい話し合いが続きました。営業さんから預かったカタログのようなサンプルの山から、自分の好きなものを一つ一つ選んでいけるのです。部屋の間取りもかなり柔軟に変えられるようでしたが、そこは父親が大枠を決めていたので覚えていません。屋根の色、壁の色や質感、玄関のデザインまで自由に決められて本当に楽しかったのを覚えています。中でも驚いたのは、壁の材質や色を選べるだけでなく、複数の組み合わせから選べたことです。我が家では1階部分と2階部分の色を変え、シルバニアファミリーで遊べるような可愛らしい壁に決定しました。
部屋ごとに壁紙の色や模様、天井の色も選べたのがまた嬉しいポイントでした。壁紙はシンプルに、天井は模様付きで、それもまた複数種類から・・・と選べたのを覚えています。結局、天井は光を吸収する素材で電気を消すと星の形に光る、プラネタリウムのような部屋が完成しました。部屋の明かりも母がこだわってくれて、よくある白く丸い照明に、可愛らしいビーズで飾りがついたものを選ばせてもらえました。
結果完成したのは、今でもどんな家に行っても見たことがないほどの可愛らしい部屋です。友達を呼んではこだわりポイントを説明していたのも懐かしい記憶です。
注文住宅の良いところは、唯一無二の家が作れることだと思います。特に、幼いころなら良い経験になり何よりの宝物になります。モデルハウスと悩むのなら、多少値が張っても注文住宅にすることをお勧めします。