大手ハウスメーカーで注文住宅を建てた私が、実際に家づくりをしていく中で参考になった「家事を楽にする家づくり」についてご紹介します。
注文住宅の最大のメリットといえば、自分のこだわりを存分に盛り込んだ夢のマイホームが叶うことでしょう。長い人生の中でも、特に大きな買い物である「家」。せっかく自分の家を建てるのですから、なるべく失敗はしたくないものです。私ももちろん初めての家づくりだったので、右も左もわからないという超初心者でした。漠然とした「マイホームが欲しい」という気持ちはあったのですが、具体的なこだわりも特にありませんでした。そんな私でも、住宅展示場や他の方が建てた注文住宅の見学会などに何度か足を運ぶことで、ようやく自分の家づくりの方向性が定まってきたように思います。私の場合は、特にホームメーカーの担当さんからの助言がかなり参考になりました。特に「家事を楽にする」という家づくりは、面倒くさがりの私たち家族の需要に合致したため、積極的に取り入れていくことにしました。
日々の生活の中で避けて通ることのできない作業「家事」。一つ一つのウェイトは小さくても、毎日の作業となると地味に生活の負担になります。数ある家事の中でも、私の家事ストレスの1つが洗濯でした。洗濯物を集めて、洗濯して、干して、畳む。洗濯と一口に言ってもその作業工程は多く、家の中を何度も往復する必要があります。その地味なストレスを軽減するために見直すべきなのが、家事動線。家事動線とは、その家事をするためにどのような経路で家の中を動くのかを線で表したもののことです。もし、洗濯機のある場所と干し場や収納場所が遠い場合、長く複雑な動線になります。なるべくシンプルな線を描くように間取りや設備を配置することが、家事を楽にする家づくりのコツなのです。私も担当の設計士さんに助言を受ける前は、正直考えたこともなかった概念でした。洗濯機を置く場所と洗濯物を干す場所、収納する場所が近くにあれば、わざわざ重い洗濯物を持って階段を往復したり、家の中を無駄に歩く必要がなくなります。実際に私も、日当たりの良い場所に洗濯機を置く部屋を設けて、干し場としても使える「ランドリールーム」として間取りに採用することにしました。さらに、ランドリールームに簡単な棚を設けたことで、乾いた洗濯物をその場で畳んで収納できるという新たなメリットも生まれたのです。
今回ご紹介した家づくりの工夫はあくまで一例です。家の間取りを自身の生活スタイルに落とし込んで考えることで、自分に合った暮らしやすい家づくりのヒントが見えてくることでしょう。多くの施工例を参考にしながら、夢のマイホームを叶えてください。